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10年前の夢話

更新日:2023年11月7日


私がまだ新人だった頃に出会った愛ちゃんは4年生。

この頃私が勤務する音楽教室とは別に指導していた生徒は4人目でした。

そんな未熟な私に沢山経験と勉強をさせてくれたのはこの頃の生徒さんです。

ご家族みんなとっても良い方で、今でも昨日のことのように思い出します。


その愛ちゃんは高校3年生の3月の最終日までピアノを続けてくれ、

高校生の時にこんな話をしてくれました。

「私が子供を生んだら先生に習わせたいな〜」

「その頃もう私先生をやっていないかもしれないよ〜」

「いやっ、先生は絶対やっていると思う(笑)」

「え〜私その頃40歳くらいかな?じゃぁ指導力不足であいちゃんに沢山迷惑をかけた分、愛ちゃんが子供を生んで沢山勉強して、しっかり指導力をつけて立派な先生になっておく!!・・・・・ように努めます。そして親子連弾でも聴かせてね!」と話していたことを覚えています。


愛ちゃんは大学卒業後、ずーっと夢だった保育士になり、結婚式にも呼んでいただき、呼んでいただいただけではなく、ピアノをやっていたことは自分の人生にとって大きなものだった、先生ありがとうございます!本当に楽しかった!!と式内でもあらゆるところで伝えてくれて、あんなに嬉しく感動した結婚式はなかったです。

正直自分の結婚式の数百倍嬉しかったです。

発表会のお手伝いをしてくれたこともあり、ご飯も食べに行きました。

もうかれこれ出会ってから20年近く。

そんな彼女に2人も子供が生まれ、連絡をくれました。

「先生、娘がピアノを弾きたいと言うようになり、母が先生に聞いてみたら?と。同じピアノを習うなら絶対にさとこ先生が良くて。」と。

10年で夢の話が現実になったことにとても感動しました。


最初は開始1、2分で「帰る〜!!」と窓を指さしていたり、一度鍵盤を触っただけで、「もうやらないっっ」と言っていたね(笑)

昔の先生だったら未熟すぎて困っていたかもしれないけれど、今はもう可愛いしかなく、、(笑)だって今しか見られない貴重な時期ですよ。

これを5年後やっている子なんて絶対にいないのですから(笑)

まだ10回ほどしか来ていませんが座っていられる時間は10分になり、楽譜もチラチラ見ながら5本指を使って弾けるようになってきました。

帰る・・と言う言葉も最近聞いたことがありません。いつもニコニコ、物凄く可愛いです。

10年経ち、私が指導力がある講師かというと、正直まだまだですが、愛ちゃんが私に学ばせてくれた講師としての数々の経験は、今の自分の講師人生として物凄く生かされています。これから可愛い二人の教え子へ、これからピアノを楽しく大好きに、、そして改めてピアノっていいなと感じていただけるようしっかり責任を持ってレッスンをさせていただきたいと思います。

愛ちゃんはお母さんなんだけれどやっぱり可愛い教え子はいうのはなんだか一生変わらないですね。




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